2018/03/22

「リーマン・ショックですら数年で回復」は危険な売り文句

過去最大の好景気、iDeCoの対象拡充、つみたてNISAの開始など、時代の後押しを受けて、世はまさに『大積立投資時代の到来』とでもいうべき様相を呈しています。

さて、僕も始めてから大して時間は経っていませんが、初心者向けの解説本やインデックス投資ブログなどでよく使われる景気の良い表現には注意が必要だと思っています。


言いたいことはわかります。まずは騙されてでもいいから始めて欲しいという気持ち。積み立て投資との付き合い方は最初から全てを悟るのは不可能で、続けていくうちにわかってくるものです。

しかし、やはり不利な事実を覆い隠して良い面ばかり強調するような論調はよろしくないと思います。


たった一度の前例を挙げて、次もこうなると示唆する

ここ最近、特によく見るようになったのが「あのリーマン・ショックですら、国際分散投資していれば数年で回復したのだから」という言い回しです。いくらなんでも脳みそハピネスすぎると感じます。

「数年で回復」の根拠があまりにも希薄です。事実ではありますが、前回そうだったという以外の意味はなく、次もそうなるということの理由にはなりません。

米国にも過去に長い低迷期がありましたし、日本はそれ以上に長く低迷しています。

数十年規模で長い間経済が低迷することもあり得ますし、際限なく拡大を続ける資本主義に限界が訪れることもあるかもしれません。

株価はいずれまた最高値を更新することもあるでしょうが、それがいつかというと「いつかそのうちに」としか言えないわけで、地震や暴落の予言と同じで毎日行っていればそのうち当たる程度の気休めです。

このような弱い根拠を拠り所にして、下落を耐えるのはまさに「数年」が限度でしょう。リーマン・ショックと同じように回復しなかったら、騙された、やるんじゃなかった、こうなるなんて聞いてない、と思う人が多数出ることでしょう。

つみたて投資は時間を長く使えるとはいえ、人生は有限ですから最悪期待した結果が出ないまま終わっても、まあしようがない・・・と諦める覚悟が必要です。


『月○万で○千万に』『年率○%で運用できれば』といった皮算用

これも良くないですね。

あくまでも参考として、計算上のシミュレーションは可能ですが、具体的な金額を示している割にそれがどの程度の確度で実現しそうかということまで書いてあることは多くありません。

それを書いていない記事や書籍は、チョーシのいいことを言ってその気にさせるセミナーや、悪徳商法と同レベルです。


裏に隠された不都合な真実も受け入れよう

いくら簡単に開始できるといっても、やはり自分が理解してから始めるべきでしょう。

ドルコスト平均法にしたってべつに優れた方法というわけではありません。積み立て投資も特に勝率が良いわけではありません。通算の運用成績は毎日変化します。

景気の良い煽り文句に載せられない訓練は、しておいた方が良いと思います。不都合な事実も知っておくべきでしょう。

その覚悟ができない限り、いつでも途中でやめてしまう可能性があるのではないでしょうか。
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