2017/12/18

かんたんお手製全世界株の問題点

楽天全世界株やEXE-iつみたてグロ株など、一本で全世界の株式に投資できる便利な商品が出てきましたが、販売ルートが限られていることや(iDeCoにはまずない)、米国籍のETFを利用していることから、米国以外の企業(日本も含む)の配当に対する多重課税がどうも気に食わない、ということでお手製世界株ポートフォリオを組んで運用している人も多いみたいですね。


かんたんお手製全世界株とは

TOPIX、先進国株、新興国株の三つを時価総額比に近い配分の1:8:1で購入することで、事実上全世界株インデックス連動になると言われています。(積み立て配分は定期的に見直し)

確かにこれは時価総額インデックスに連動するファンドの運営と同じ手法でして、仮にとある指数が三社で構成されているとすると、まさにこの三つを時価総額比で買えばインデックスファンドの完成です。

あとは内包した三つが時価総額の増減にあわせて伸び縮みすることで、自動的に指数に連動することになり、リバランスなどのメンテナンスがほとんど不要であるということを考えるとなかなかよくできているなあと感じます。

ファンドを売るときはその時点での時価総額比=現時点のポートフォリオの割合そのままの比率で売れば良いということで、それほど計算も複雑ではないのでわりと簡単に実現できます。


と市場ポートフォリオ信者としては完璧に見える方法ですが、落とし穴もありますので注意は必要です。


インデックスの内容が変化した場合

お手製世界株は通常の株価の上昇、下降による変化には対応できますが、指数の内容そのものが変更になった場合の変化には対応できない可能性があることは留意する必要があります。

たとえば中国A株が本格的に新興国インデックスに組み入れられるようになった場合、全世界における新興国の占める割合は飛躍的に増加するはず(中国だけで16%)ですが、べつに株価が上がったわけではないのでファンドの基準価額はそのままで、その中身を占める中国の割合が増えるだけになります。

これはインデックス投資で良くある勘違いで、銘柄増加によって東証一部の時価総額が増えてもTOPIXの数字は増えない=投信の基準価額も上がらない、なぜなら市場全体の加重平均が指数だからです。

このように指数の内容が急激に変化した場合や、先進国/新興国の入れ替えが行われた場合、いままで積み上げた資産が現実を反映しなくなる危険をはらんでいます。

こういった場合には一方を売却して買い換えるリバランスを行なって合わせていくしかありません。完全にメンテフリーとはいかないことは覚えておくべきかと思います。


けっきょく自動が便利

鋭い方はもうお気づきかもしれませんが、これは複数国にまたがる先進国と新興国という二つの指数が別々のファンドになっているから起きる問題です。


先進国+新興国を時価総額比に合わせて保有してくれる全海外株(ACWI 除く日本)インデックスファンドとTOPIXによる組み合わせでは、自動的に調整してくれますので上記のような問題はまず発生しません。


しかも日本と、それ以外全部との比率だけ考えれば良いので手間が大幅に減ります。購入済みの日本と外国との比率は自動的に変化しますから、積み立ての金額を年一度程度見直せば完成です。


つまり結局のところ自動で調整してくれるほうが便利ということがわかってしまいました。なんとかして『野村つみたて外国株投信』にケチをつけようと頑張ってみたのですが徒労に終わりました。


やはりここは、TOPIXを含めた『たわら全世界株』があと10日以内に登場することを願うしかないでしょう。しかしそれも望み薄です。ナンマイダ。


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