2017/11/11

NISAのロールオーバーは120万円以上繰り越さないと無意味

現行のNISAにはロールオーバーといって、五年前の非課税枠で買った商品を、
(翌年の非課税枠を消費して)さらに五年間繰り越せるという選択肢が用意されています。
今年制度が改正されまして、ロールオーバーする場合には、上限の金額を超えて繰越が可能になりましたので
120万円以上の非課税枠として使うことが可能です。

なんとなくお得な制度のような気がしますが、繰り越す額が翌年の非課税枠の上限を超えていないと
全くの無意味になってしまうので注意が必要です。

例を示します。
話を簡単にするために、投資は全く同じ商品を買い続けるものとします
(つまり、ある年の値動きはNISANISA外も全く同じで、それにかかる税金だけが違う)


お得になる例

2014年に100万円分、投資信託を購入
5年後の2018年末時点で150万円になっています。(儲かっています)
翌年(2019)の120万の枠を超えて、150万円すべてをロールオーバーします

すると、2019年は150万円ぶん非課税枠で投資したことになります。
(ロールオーバーは一旦売却して買い直したのとほぼ同じ効果があります)
これで2019年分の非課税枠はすべて使い切ってしまいますが、
ロールオーバーしなければNISAで投資する予定だった120万円は、まるごと特定口座で運用することができます。
NISA:150万 特定:120万 合計:270万

同じ条件でロールオーバーしなかった場合だと、
2019年には120万円ぶんしか、非課税枠では投資できません。
ロールオーバーしなかったので150万円分の投資信託は、特定口座で運用することになります。
NISA:120万 特定:150万 合計:270万

合計額は同じですが、2019年からの5年間で出た利益にかかる税金は当然前者の方が少なくなりますのでお得です。


意味がない例

2014年に100万円分、投資信託を購入
5年後の2018年末時点で110万円になっています。(儲かっています)
翌年(2019)の非課税枠のうち110万円ぶんを使ってロールオーバーします。

するとどうでしょう。
単に110万円分の枠を使って買い直しただけで、非課税で投資できる額は増えていません。
残りの10万円ぶんの非課税枠と、それを引いた110万円を特定口座で投資します。
NISA:120万 特定:110万 合計:230万

この条件でロールオーバーしなかった場合を考えます
NISA:120万 特定:110万 合計:230万

全く同じです。これでは無意味とわかっていただけたでしょうか。
利益が出ていても、ロールオーバーには意味がないことがあるのです。


意味がない場合 まとめ

1. 繰越額が翌年の非課税枠より少ない場合
2. そもそも、損失が出ている場合
3. 儲かっているものだけ、もしくは損しているものだけロールオーバーする

1で全てが語られてしまっていますが、勘違いしがちなシチュエーションも入れて注意喚起をしておきます。

なんとなく損しているものを繰り越しておくと、次の5年でプラスに転じた場合に助かった! と思うかもしれませんが
それは気のせいです。
NISAはロールオーバーの時点で値洗いされて新たな取得額が設定されますから、5年ごとに損益が確定します。


僕はそもそも120万円の枠がどうこう言えるほど投資できませんので、もちろんロールオーバーはしません 笑
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