2018/09/30

インデックスファンドの運用能力を主要5社で比べると、ニッセイが案外良かった

投資家未満の資産形成家、いぬデックスです。

最近たいへんためになる記事を見かけました。


こちらの記事を含め、最近わかってきたことは「運用報告書からは真の運用コストはわからない」「日々のトラッキングエラーを最小化しようとするとコストがかかり、長期的なリターンが犠牲になる」ということです。先日の三菱UFJ国際投信のミーティングでも、似たようなお話があったようですね。ありがたいことです。

どこで読んだ記事かは忘れましたが、バンガードのインデックスファンドはなるべく売買を少なくすることで、トラッキングエラーよりもコストの削減を優先している(のでプロの評価が高い)というような話を読んだことがあります(英語)。

さて先ほどの記事からの引用ですが
信託報酬が年率0.02%程度の差でしたら、パフォーマンスが6か月、1年、3年で上回っているファンドを選んだ方が良いと考えます。

なるほどごもっともです。というわけで比べてみます。


比較方法

運用実績の短い新参ファンドでは長期の運用実績が比較できないため、ここでは同じマザーファンドを共有する、運用実績の長いファンドを利用しました。

ということで運用管理費用(信託報酬)が現行のものと違いますし、信託報酬というのは運用会社の都合でいくらでも変更できますので、これを除いた運用成績を出すために、6か月、1年、3年のリターンに信託報酬を足したものを比較することにします。(つまりリターンから信託報酬の影響のみを除外する)

こうすることで、理屈上は信託報酬が同じならどちらの方が運用がうまいかを比べることができるはずです。リターンの数字は2018年9月28日時点のものを利用しました。基準日が違うと結果が大きく異なる可能性があることは念頭に置いておいてください。

比較に利用したファンド群は以下の通り。なるべく値下げ実績の少ないものを選んでいます。
野村:Funds-i シリーズ
三菱:eMAXIS(無印) シリーズ
SMT:SMTシリーズ
ニッセイ:外国株のみDCニッセイ、他はなしなしシリーズ
one:DIAM◯◯パッシブファンド シリーズ


先進国株式

180930_gaikoku.jpg 
MSCI-KOKUSAIインデックスに連投する投信です。DCニッセイ外国株は期間中に一度値下げを行なっていますが補正はしていませんので、やや不利な数字となっている可能性があります。

はい、ご覧の通りです。大差なし 運用能力の差を気にするくらいなら今すぐ寝た方が得です。

と言いたいところですが、3年リターンだと少し差がついていますね、面白いことにニッセイがトップの成績となっています。3年というと2016年のトランプ当選ショックで、ニッセイだけ大きくリターンが劣後して話題になったことが思い出されますが、その期間を含んでもこの成績です。

運用報告書上のコストは他社大手より0.1ポイント程度高いことになっているニッセイ外国株ですが、実は運用能力は遜色ないことがわかりました。


日本株(TOPIX)

180930_topix.png 
次はTOPIXです。大差なし 横並び!

ニッセイは3度にわたり値下げが行われていますが、最新の信託報酬を足していますのでやや不利な数字が出ているはずですが、面倒なので補正していません

oneの3年リターンだけ妙に低いのが気になりますね。マザーファンドの規模はかなり大きいはずなのですがどうしたんでしょうか。ちょうど期間中に何かが起きた可能性がありますね。

たわらTOPIXは選ばない方が良いかもしれません。しかし、たまたま基準とした日の巡り合わせが悪かっただけかもしれません。


新興国株

180930_em.png 
MSCI-Emergingインデックス連動投信です。こちらはニッセイができたてほやほやのマザーしかなかったため、6か月リターンのみです。

ややばらつきがありますね。大手3社はほぼ横並びですがやはりoneだけやや成績が悪いです。1年リターンに至っては他3社が信託報酬控除前はプラスリターンだったのに対し、oneだけマイナスリターンとなっています。

6か月リターンも、新設マザーで伸び代しかないニッセイ新興国とほとんど同等ということで、3年間ずっと他社を下回り続けているとなると「運用が下手なのでは?」と思わざるを得ませんが、偶然の可能性も否定できません。

こちらも、たわら新興国は選ばない方が良いかもしれません。ニッセイはこれから資産増加に従って運用効率が上がっていく可能性が残されています。(希望的観測)


個人的感想

これを踏まえて僕の個人的な感想を述べます。
どこを選んでもそれほど差は出ない」ということと、「イメージほどニッセイの運用効率は悪くない、むしろ良い」と感じました。あとアセットマネジメントoneの印象が少し悪くなりました(笑)

こちらは信託報酬を除いた運用成績の比較ですから、同じ期間であれば最近登場した低コストファンドにもおよそ同じ結果が得られるはずですが、個別のファンドの事情などにより絶対ではありませんので注意が必要です。また、たまたまサンプリングした期間の結果ですから偶然良かったり悪かったりします。一つの情報だけを鵜呑みにしないことが大切です。

なお各社の(マザーファンドが共通の)つみたてNISA対応商品は以下の通りです。今後購入されるファンドの参考にしてください。

野村:野村外国株投信(TOPIXは対応無し)
三菱:eMAXIS Slimシリーズ
SMT:i-SMTシリーズ
ニッセイ:<購入・解約手数料なし>シリーズ
one:たわらノーロードシリーズ
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