2018/09/26

新興国への投資について考えた

投資家未満の資産形成家、いぬデックスです。

たぱぞうさんのブログ記事を読んで触発されてこのエントリを書きます。


ポートフォリオに新興国株式を組み入れるかどうかは常に議論の的です。

新興国株への投資が超過利益を生み出すのか、それともリスクとコストばかり増えてそれほど儲からないのかははっきりしたことは言えませんが、それでも自分でどうするかを考えて方針を決定しないといけません。

様々な情報や意見が飛び交っていますが、ここは自分としての認識と考え方を述べてみます。


普段から新興国由来の利益は受けている

実を言うと先進国株式だけ、なんならTOPIXでも、新興国からの利益を吸い上げることは可能です。その証拠に、新興国で通貨危機や政情不安定などの懸念が発生すると世界的に株価が影響を受けます。

先進国の巨大企業は基本的に多国籍企業です。先進国だけでなく、新興国へも手を伸ばしています。現地に子会社を作ったり、現地企業との合弁会社を設立したり、あるいは現地の企業を買収して商売ごと自社に取り込んだり。

または新興国からの収益が大きな柱となっている会社も一部にはあるでしょう。(たとえばヤマハ発動機の売上はアジアだけで44%、日本はわずか10%です)

ですからそのような企業を通して、新興国経済からの利益を得ることが可能です。しかも他の国と並行して一部のリソースを新興国へ向けているわけですから、リスクのほとんどは企業が負ってくれますので投資家としてはわざわざリスクを取って自ら投資をする必要がないという主張には一定の合理性があると思います。

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新興国株への投資はより積極的に新興国経済の影響を受ける行為

これに対して新興国の巨大企業は意外なほど(?)世界的なシェアを持っていません。テンセントやアリババといった中国企業はトヨタよりも規模が大きく、Facebookに迫るほどの売上を稼ぎ出している企業ですが、そのほとんどは中国から発生しています。

外国資本が制限されているせいか、国に守られて巨大なマーケットを独占しているからでしょうか?
(もちろんそうでない企業もあると思いますし、新興国は中国だけではありませんからこれは僕の印象を述べたものにすぎません)

今後どう変化してゆくかはわかりませんが、現時点では新興国株式は主に自国など新興国からの売上が多くを占める状態となっていると言って良いと思います。

となると、『新興国株式』として先進国株式に加えて投資するという行為は、より積極的に新興国経済の影響を受ける(利益・悪影響ともに)ために行うということになるのではないでしょうか。まさに「虎穴に入らずんば虎子を得ず」ということわざ通りですね。

政府の胸先三寸や米ドルの金利次第で大どんでん返しを食らう可能性など、やはり損失を被る可能性の高い投資だとは思います。しかし多くの先進国企業と同じく、そのリスクを冒してでも得るものは大きいとも思えます。

新興国株式をオーバーウェイト気味の人は相当気の長い人に違いないと思います。


自分はどうしているのか

僕は現在は先進国株式と新興国株式を時価総額に応じた割合でブレンドした、全世界株式(除く日本)に投資していますが、正直言ってそれほど強い理由があるわけではありません。

その理由は以前の記事で書いた通り、新興国経済が無視できないような規模になりつつあるので乗っかっておきたいということが大きいですが、要するに捨て難いけれど自分でやるのは面倒くさいといったところでしょうか(^_^;)

三地域均等という固定配分で日本を含めた全世界に投資できる商品もあるのですが、永続性に不安があるので今は積み立てていません。

いまいち踏み切れないという人にできる助言(偉そうですが・・・)としては、最初の方に書いた通り、放っておいても新興国への投資は間接的に行っているのだから先進国株だけ買っておけばいいんじゃないですかということになります。


余談:インデックスとはなんだったのか

ところで時価総額比例配分と言っていますが、実際には時価総額よりも新興国株式のウェイトはかなり小さなものになっています。あくまでも指数会社の決めた比率ということになりますね。タイミングよくこのような記事も出ています。

参考記事:MSCI:中国A株のウエート、大幅引き上げ検討-本土株上昇 -Broomberg

よほど透明性の高い市場(先進国)でなければ、どの企業を組み込むかは指数会社の都合で自由に決められるということは認識しておいた方が良いと思います。

インデックスファンドを利用して間接的に市場の誘導も可能ですし、このようなニュースを流すことで他の投資家を動揺させることもできるということです。

指数を算出しているMSCI社が無茶をしないはずという信頼のもとにインデックス投資は成り立っていますから、どうか慎重な行動をお願いしたいところです。
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