2018/08/23

日本には投資してはいけないの?

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長期投資(資産形成)では海外株を買いなさい、日本は入れなくてオッケーですというのが主流となりつつ(?)あります。

実をいうと僕もそちらの派に近い立場なのですが、穏健派といいますか「日本にも投資できればいいけどやっぱりめんどくさいから商品を一本だけ選ぶなら日本が入ってなくてもいいんじゃない?」くらいの感じです。

「入れなくて良い」と言うと、入れてはいけないのかと思う人もいるかと思いまして、一応このような記事を書くことにしました。


そんなことはありません

米国並みにとまではいかないかもしれませんが、世界の平均並みにはそこそこ利益が出る可能性が十分にあると思います。

これは山崎元氏が常日頃から言っているように、低成長でもそれを見越した株価がつけられ、期待通りだったか下回ったかによって損益が決まるので、なんならマイナス成長でもそれが予想通りなら利益が出ておかしくないのです。
参考記事:低成長下の株式投資にも希望はある - ホンネの投資教室
ただし日本株のリターンが低い理由としては、結局のところ投資家の期待を下回り続けているから、もしくは実現不可能なほどリスクに対するリターン(リスクプレミアム)の要求が高まっているかのどちらかなので、それを考えると少し躊躇するのもわからなくもないですね。

しかし理論上は儲からないというわけではないということで、何があってもガッチリホールドする覚悟と、集中投資さえしなければそれほど問題ないのではというのが、ニュートラルな見解です。チャールズ・エリスも著書の中でそう言っています。


コストの低さは魅力

さて、期待リターンが他国とさほど変わらないとすると、細かいレベルでは国内株式の利点も出てきます。

それは配当課税が外国よりも少ないこと(外国株は国境をまたぐたびに配当に税金がかかる)です。配当収入の20%程度を持っていかれるわけですが、微々たる量とはいえ、複利がかかりますから運用年数が積もり積もると馬鹿にならない額になってきます。

ただ過去の成績でいうと、二重課税があったとしても先進国株式のリターンは日本株式のそれを上回っています。


日本なしでもよしとする理由

では、日本株式を含めなくても良いとする理由はなんでしょうか? 最も大きな理由は最初にも書いた通り複数の商品を積み立てるのは面倒くさいからです。(ええ・・・)

つみたてNISAでは非課税のままのリバランスが不可能ですし、できれば投資に使う時間はゼロに近づけたいので監視が必要な構成にしない方が、結果的には良い結果を生むと考えています。もちろんほったらかしておくという方法もありますが、いずれ売却する時にもまた面倒なことを考えないといけません。

カバー範囲が狭い

積み立てる商品を増やすという手間がかかる割に、たった一国にしか投資できないので効率が悪いと感じます。米国ほどの経済規模も(今となっては)なく、仮に時価総額比にしたがって組み入れるとなると10%未満入れてどれほど影響があるのかといった感じです。自動でやってくれないと、割に合いません。

そもそも海外株を中心にすべきというのはリターンが高いからではなく、一本でカバーできる範囲が広いからですから、期待リターンが同じだからといって海外株と日本株は置き換え不可なのです。下手な例えになりますが、TOPIXの値動きとみずほFGの値動きが似ているからといってみずほFGの株だけ持っておけば良いとはならないでしょう。

とはいえ、あえて半分など大きな割合で自国株を組み入れたい(山崎元氏の推奨ポートフォリオは日本株4:先進国株6)という希望があるのでしたら、それは組み入れるだけの理由があるということですから躊躇することはないと思います。

全世界株ファンドは三重課税

もう一つあります。先ほど書いた税金の問題です。海外ETFを利用して全世界にくまなく投資できる商品もありますが、こちらは米国籍ファンドを使いますので、米国にとって外国からの配当収入には二重課税となり、さらにそれを日本に持ってくる時点で三重課税のダブルパンチを食らってしまうのです。

ということで、全世界株はその不利を理解した上で、それでも一本で日本を含めた全世界に投資できることに意味があると考える人向けとなります。

個人的な選択としては、いずれ三重課税のない方法で日本を含む全世界株が出たらそれに乗り換えればいいだけの話で、それまでは日本を除く全世界株、もしくは先進国株だけを買っておけば良いのではないかと思っています。時価総額比例で組み入れたいと考えているならば、もともと日本の影響は少ないですから、入れなくてもほとんどパフォーマンスは変わらないでしょう。

おまけ:日本に住んでいるから日本経済からの影響は受けたくない?

日本に住んでいて日本円で給料を受け取っているのだから、日本株へ投資すると同じリスクに二重に賭けていることになるというような主張がありますが、僕はこれは疑問に思っています。

リスクの面だけを考えればそうなるのも理解できますが、日本へ投資した結果株価が上がる→景気が良くなる→自分の収入が増えるという好循環も期待できるわけで、積極的に外す理由にはならないと思います。


各自のスタンスにしたがって決めれば良い

ということで、日本株式は投資対象に含める価値はあるが、ベストな方法でほったらかし投資ができないので含めなくても良いというお話でした。

入れるだけの理由がある人に対しては、特に反対する理由はありませんということも強調しておきたいと思います。
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コメント

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No title

字が薄くて読めない

Re: No title

ご指摘ありがとうございます。

> 字が薄くて読めない

たしかに! ということで本文を濃くしてみましたが読みやすくなりましたでしょうか?