2018/08/13

入門としては首をひねる『チャールズ・エリスのインデックス投資入門』

indexrevolution.png 
バートン・マルキール氏と並んでインデックス投資の伝道師であるチャールズ・エリス氏の著書です。

入門と書いてありますが、原題は『Index Revolution』です。さすがに『インデックス革命』ではなんのことかわからないので変更になったのでしょう。



二部構成

前半の第1部は自伝となっており、アクティブ投資のマネージャーとしてキャリアを始めたエリス氏自身が、どう言った経緯でインデックス投資の優位性に気づくに至ったかが語られます。分量としてはこの第1部だけで半分を占めています。

後半の第2部はインデックス投資の優位性について、理由を挙げていく構成になっています。


読むのが疲れる

さて、実際に読んでみると、何が言いたいのかよくわかりません。文章が冗長で、僕の読解力では理解しきれないのです。

最初はいきなり自伝から入るとは切り口がおもしろいな、と思っていたのですが、だんだん苦痛になってきました。二時間ちょっとで読めるはずが、二週間ほどかかってしまいました。

特に、第2部に入ってからが辛かったです。一応、章のタイトルに言いたいことが書いてあるのですが、それを説明するための文章がまたダラダラと長く、しかも最後に結論がまとめて書いてないというまるで日本語の会話文のような構成で、校長先生の話を聞かされているかのようです。

どこへ着地するかわからない文章を延々読まされるのは大変苦痛です。これは入門書でも、論文でもなく、おじいさんの自己満足なのだと気づきました。


本文以外は役に立つ

まえがきと推薦文、付録がこの本の全てです(笑)

まえがきではこの本で言いたいことがほぼ全てまとめて書いてあります。あとはただの雑談です。そしてバートン・マルキール氏による推薦文は、この読みにくい文章を解読して短くまとめた、大変な名文となっています。ここだけ読めば本文を読む必要はないと言っても良いでしょう。

さて、本文とは別に、後から追加されたと思われる付録については読む価値があると思います。付録Aはスマートベータ(ストラテジックベータ)についてのエリス氏の意見が書いてあります。

また付録Bは『インデックス投資の始め方』と称して、初心者向けの具体的な方法が書いてあります(米国での口座の開き方から)。この部分だけは『投資の大原則』のようにわかりやすく明快な文章が書いてあるので大変読みやすく、重要な点がはっきりしていてよかったと思います。

エリス氏はこの中で、「10年間持ち続けようと思えるのでなければ、やめたほうがいい」と述べています。ちなみに対象は新興国株・小型株・日本株です(^_^;)

もう一つの金言は「ニュージーランドやスペイン、カナダに居住する人は、自国の市場が小さいので半分以上を海外投資にするのがいい」と述べています。日本はここでは例に挙げられていませんが、この分をどう評価するかはその人の投資スタイルが如実に現れると思います。


1500円の価値があるかは・・・

というわけで、入門とは名ばかりの、誰に向けて書かれたのかよくわからない本というのが、僕の感想です。

インデックス投資のバイブルとしては、やはり以下の二冊をお勧めしたいと思います。

 
関連記事

応援よろしくお願いいたします。こちらから他の方のブログも見ることができます
にほんブログ村 株ブログ インデックス投資へ にほんブログ村 株ブログ 積立投資へ

コメント

非公開コメント