2018/08/07

「運用成果の90%はアセットアロケーションで説明できる」が意味するものは・・・

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インデックス投資においてしばしば引用される、

「運用成果の90%(80%など諸説あり)はアセットアロケーションで説明できる」

という言葉。複数の研究結果もありそこそこ信用できる事実だと思います。

ただこれだけですとただの事実を述べただけですので、受け手によってどういう教訓とするかというのが重要になってきます。

そこにはインデックス投資の優位性に関するメッセージを見いだすことができると思います。


アセットアロケーションは重要、だけではない

言葉通りに受け取ると、「なるほど運用成果に与える影響はアセットアロケーションが支配的で、銘柄選択やマーケットタイミングは重要ではないのだな」ということになります。

実際そうかもしれませんが、しかしそうなると「銘柄はどれを選んでも同じ」「マーケットタイミングは存在しない」とイコールで結んでしまいかねず、それは現象を正しく評価できていないように思います。なぜならそれらの要素も少なからず影響はあるからです。(コントロールできるかどうかは別として)

少なからず影響を与えるわりにコントロールが難しいものは、意図しない成績の上下を与えるノイズとも言えます。たまたまうまくいったり失敗したりして再現性のない結果を生み出します。安定した運用を阻害する要因です。

そこで、インデックス投資を絡めてこの現象を評価してみます。


インデックス投資はノイズキャンセラー

ここで(一般的に言われる)インデックス投資の特徴を思い出してみましょう。
  • インデックスファンドは銘柄を選ばず全て保有する
  • 定期的に定額を長期にわたって積み立て積み立てる

ここでのポイントは、この二点が先ほどのノイズを除去する特徴を備えているということです。

インデックスファンドは銘柄を選ばず、広く分散して保有するため常に市場の平均を追い求めます。これは銘柄の選択をしないということと同時に、アタリとハズレを引く可能性をゼロにしています。つまり銘柄選択による影響を排除することができます。

インデックス投資は通常、定期的な定額買い付け(ドルコスト平均法)を利用して長期的に運用されます。これはマーケットタイミングを一切計らないということでもありますが、時間を分散することにより、特定の時期に売買することによる偶然の成功/失敗の影響を最小限にすることができます。

以上の結果、インデックス投資を利用した場合、運用成果に与える要素はほぼすべてアセットアロケーションに限定することが可能となります。アセットアロケーションは100%コントロールが可能ですから、不確定要素をただ無視するということよりも一歩進んだ運用となるわけです。

世界経済の大きな流れはそもそもコントロール不能ですから影響はさすがに排除できませんが、これはどんな投資法であっても免れることはできません。ただしその影響をどの程度受けるかについてはアセットアロケーションによってコントロールが可能です。


そして最初に戻ってくる

こうして限りなくコントロールしやすい状態になったとき、ようやく「アセットアロケーションは重要なので熟慮の上決定しましょう」という結論に戻ってくることができます。

しかし最初に読んだ時の感想とは少し違うのではないでしょうか。

簡単にまとめますと、

「運用成果の90%はアセットアロケーションで説明できる」という言葉は
「アセットアロケーション以外の要素は重要ではない」ではなく
「インデックス投資なら投資成果の原因をアセットアロケーションに限定することができる」
ということを示している

ということになるのではないかと思います。
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