2018/07/19

ロボアドが伸び悩んでいるらしい・・・が、当たり前のことですよね

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日経新聞にこんな記事がありました。
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ロボアドに成長の壁 20~40代、余裕資金乏しく

いわく、顧客が思ったより金を持ってなかったとか、積み立てだからじわじわとしか預かり資産が増えないとか理由が書いてありますが、そういう問題ではないでしょう。


賢くない人は意外と少なかった

記事はちょっと理解の足りない記者が書いているのか、長期的・継続的な収入源としてのインデックス投信と比べずに、一度にがっぽり稼げる『テーマ型』アクティブ投信と比べていますからあまり参考になりませんが、ロボアドが伸び悩んでいるのは事実でしょう。

一時期は爆発的な(?)勢いで増えたような気がしましたが、これはよくわからないけど飛びついてしまう考えの足りない人(新しい物好き?)の加入が一巡したからではないでしょうか。

というのも当初の伸び方に関して言えば、テーマ型投信と同じようにキャッチーな『AI』『ロボット』といった単語に反応する声が多かったことが挙げられます。いわばAIブームに乗っかったところがあり、同じような単語を使ったアクティブ投信が爆発的に売れていたことを考えると、あながち間違いとも言えないと思っています。

ロボアドといっても、従来の対面型ファンドラップを自動化してちょっと安くなっただけの代物ですから、少し賢い人なら不都合な事実に気づいてしまうでしょう。むしろこれは喜ばしいことです。世の中の投資初心者は思ったより賢く、勉強熱心であったということですから。


ここがダメだよロボアドバイザー

ここでロボアドのよくないところをおさらいしてみます。
  1. コストが高すぎる
  2. あの質問で正確に判断できているのか疑問
  3. つみたてNISAに対応していない
  4. 自力で税務処理が必要
  5. 運営会社の体力(事業継続性に不安)
やはり最大の問題点は1.につきます。ある程度の代行手数料は必要ですが、採算のことを考えたとはいえ1%はボッタクリと言われても仕方ないでしょう。せめてバランス型投信と同水準にならないと、まず相手にならないと思います。

米国ではバランスファンドは基本的にファンド・オブ・ファンズの形式になっており、組み込みファンドの信託報酬の他にオペレーションフィーとして0.1〜0.3%程度が設定されていますが、ロボアドの手数料もだいたいその水準に倣っています。

また、投資経験のない人が折れ線グラフや騰落率のグラフを見せられて、この5種類のうちどれがあなたにとって丁度良いともいますか?なる質問をされても正確に答えられるわけがないと思っているのですがどうでしょうか。行動心理学の専門家も参画しているはずなのに謎です。
(どうしても選ばせるなら選択肢は三つがいいと思うのですが)

それなりにわかってきたつもりの自分でもあのグラフを見て、5種類のうちから一つ選ぶというのはちょっとよくわからないと思います。なぜならあのグラフは基本的に右肩上がりで、それなら最も儲かるものが良いと考える人が多いのが普通だからです。
この点に関してはお金のデザインが提供するTHEOはそういったグラフを見せることなくリスク許容度を推し量るようになっているので優秀と感じました。

質問に関しては言いたいことがたくさんありますが、意図的に答える選択肢を変えることで事実上ポートフォリオを自力で選択できてしまうという点も良くないと感じます。あらかじめ用意された何種類かのポートフォリオを当てはめているだけですし、その後自分で変更できるとなればなんのためのアンケートなのかわからなくなってしまいます。

実際、大きな下落があった時期にアメリカでもロボアドの解約が相次ぎちょっとした騒動になったというニュースを読んだことがありますが、つまりリスク許容度を正しく推し量れていない、もしくは結局のところ自分で決定した方針でないと右往左往する人は減らないということはもはや明らかです。

インデックス投資ナイトで竹川美奈子さんが「ロボアドは心理的な許容度しか見ていない」というようなことをおっしゃっていたそうですが、僕はそれは違うと思います。心理的な許容度すら推し量ることはできていないわけで、もはやロボアドの主な利点はどこにもないといっても過言ではないのです。
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